委員会の目的
2024年4月に、ISRM(国際岩の力学学会)において「Commission on Bio-rock Mechanics」が正式に承認され、バイオロックメカニクスに関する国際的枠組みが整備されました。日本国内においても、MICP(Microbially Induced Carbonate Precipitation)技術の岩石分野への応用研究が進展しており、フィールド調査、実験、シミュレーションを組み合わせた多角的なアプローチが展開されています。こうした国内外の動向を踏まえ、本委員会は、バイオロックメカニクスに関する研究の推進と、国内研究者間の議論の深化および協力・連携体制の強化を目的としています。さらに、本分野における新たな視点の創出と、岩の力学分野の発展に資する学術基盤の構築を目指します。
具体的な活動内容
本委員会では、バイオロックメカニクスに係る全ての事象を議論の対象とします。
長期的な活動方針- バイオロックメカニクスの学術的な位置づけと技術的課題の明確化
- 日本特有の地盤・環境条件に基づく課題の抽出と解決方針の提示
- 新たな技術・手法の開発促進
- 社会実装を見据えた具体的アプローチの提案
- 若手研究者・学生の育成による人材基盤の強化
- 本分野の視点に基づく岩の力学分野全体の活性化
今期(2025年6月~2028年4月)の活動方針
今期は、上記の「日本特有の地盤・環境条件に基づく課題の抽出と解決方針の提示」を達成するために、ISRM Commission on Bio-Rock Mechanicsと協働する形で以下を実施します。
- 研究プロジェクトの立案
国内特有の地盤・環境課題に対応する研究テーマを設定したプロジェクト等を立案します。 - ワークショップの企画・運営
国内外の研究者と連携し、バイオロックメカニクスに関する国際・国内ワークショップを開催します。 - 人材育成プログラムの構築
若手研究者・学生を対象とした勉強会や研究交流の機会を提供します。 - 研究成果の発信
Webサイトや出版物を通じて研究成果を国内外に発信します。
重点分野
- 岩石修復・風化
生物を駆使した岩石修復技術、および、岩石風化と生物学的作用との関連性等に関するに関する調査・研究(文献調査を含む) - 岩石浸食
貝殻、昆虫、サンゴなどの生物による岩石の物理的・化学的侵食に関する調査・研究(文献調査を含む) - 生物指標
生物の遺骸や痕跡(化石など)を指標とした地殻運動の評価手法に関する調査・研究(文献調査を含む) - 評価解析
各種調査・実験結果の評価および解析方法(CT画像解析、シミュレーションを含む)に関する調査・研究(文献調査を含む)
これまでの活動
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The first international workshop on Bio-Rock Mechanicsの開催
国際ワークショップの準備・運営を実施し、バイオロックメカニクスのロードマップ案を提案しました。 Abstract

バイオロックメカニクスの研究ロードマップ(学術) -
キックオフミーティングの開催
委員会の設立および今後の研究方針について議論しました。