公益財団法人 深田地質研究所では、「地質学及びその関連分野における第一線で活躍中の研究者と、地質・地質工学関係の、特に若手技術者との相互交流の場を設け、交流を通して応用地質学・地質工学の実践と技術の向上を図る」ことを目的として、「深田研談話会」を開催しております。
■第206回深田研談話会■
テーマ:暴れる気候と暴れない気候
~人類は「予測不可能」な時代をどのように生き延びたか~
講師:中川 毅 氏(立命館大学 総合科学技術研究機構 教授)
講演概要:地質学的な時間スケールで見たとき、「現代」とはどのような時代なのでしょう。氷期の地球は現代とはまるで似ていない、激しい変動が日常的に繰り返す世界でした。いっぽう、氷期が終わってから現在までのおよそ1万年間の気候は、例外的に温暖で、そして安定しています。その1万年の間に、人類は農耕を開始し、文明を発展させてきました。しかし現代の地質学は、安定した時代が永遠には続かないことを示唆しています。去年までの常識が通用しなくなる「その日」は、いつ訪れるのでしょう。その時のために、人間は何をしておくべきなのでしょう。現代に突きつけられた課題の本当の意味について、最新の地質学の立場から考察します。
日時:2026年1月16日(金)15:00~16:30(14:30開場)
会場:公益財団法人深田地質研究所 研修ホール(東京都文京区)
定員:会場参加(50名)・オンライン参加(上限450名)、先着順
参加費:無料(事前申込が必要)
CPD(継続教育)履修実績として1.5単位申請可能
詳細、問い合わせ先:https://fukadaken.or.jp/?p=9432