ごあいさつ
岩の力学国内シンポジウムは、1964年以来、3~4年に1度、岩の力学連合会と連合会を組織する4学会によって開催されています。今回のシンポジウムは、2025年1月14日から15日にかけて熊本市内で研究発表会を開催し、さらに1月16日には見学会を行う予定です。
前回のシンポジウムは、新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催が主体でしたが、今回は新型コロナが5類に分類されたことを受けて、8年ぶりに対面での開催を計画しています。この間には、国内においても、ロシアのウクライナ侵攻(2022年)などによるエネルギー資源価格の急激な上昇、能登半島地震(2024年)を含む台風や豪雨など多数の自然災害が発生し、これらがエネルギー政策や防災対策に影響を与え、岩の力学への社会の要求も変化しています。同時に、AI技術が急速に一般に普及し、業務の在り方にも変革の兆しが見られます。
コロナ禍でも各学会で情報交換は行われていましたが、本シンポジウムでは対面による学会横断的な情報交換を通じて、急速に変化する社会において岩の力学が果たすべき役割や進むべき方向についても考えることのできる場を提供したいと考えています。
本シンポジウムでは、狭義の岩の力学だけでなく、地球科学や環境科学など、幅広い分野からの講演申し込みを大歓迎しています。多くの皆様からの講演応募とご参加をお待ちしております。
第16回岩の力学国内シンポジウム実行委員長
北海道大学特任教授 藤井 義明